
2人目妊娠中のmisoraです!
妊娠中、産院でもらうチラシやネットの広告で妊婦向けによく出てきたのが葉酸のサプリメント。
妊活中や妊娠中の方なら葉酸という言葉をよく聞くんじゃないでしょうか。
そもそもなんで葉酸が大事なの?
葉酸サプリメントって買ったほうがいいの?
そんな疑問を持つ方もいらっしゃることでしょう。
今回の記事では
などについてまとめてみました。
※葉酸サプリメントについては個人の見解が含まれておりますことをご了承ください
葉酸の働き
葉酸はビタミンB群の一種で水溶性ビタミンです。
細胞を作ったり、再生するのを助ける働きの他、赤血球を作る働きがあります。
特に胎児の発育に重要な働きがあるため、妊娠を希望している女性や妊婦の方にとっては重要な栄養素です。
妊娠中、葉酸が欠乏したら?
通常葉酸が欠乏すると貧血などの症状がおきますが、妊娠初期に欠乏すると胎児に神経管閉鎖障害を起こすリスクがあります。
神経管閉鎖障害とは
妊娠初期におきる脳や脊髄の先天性異常です。脳や脊髄のもとになる神経管がうまく作られず、脳や脊髄に影響を及ぼします。
代表的なものに二分脊椎症、無脳症があり、二分脊椎症では歩行障害、下肢の麻痺、排泄障害などの症状がみられ、無脳症は脳の一部あるいは全体が欠損し、多くの場合死産、残念ながら生まれてこれても長くは生きられません…
この神経管、実は妊娠4〜5週に作られ始めるのです!

妊娠に気づいてない人もいる時期じゃ!?
だからこそ、妊娠を希望されてる方は妊活中から葉酸を意識してとるようにしましょう!
※神経管閉鎖障害の原因は葉酸不足だけではありません。葉酸を十分に取っていたからといって完全に予防できるものではありませんが、発生のリスクを低減させることは研究によりわかっています。
葉酸を多く含む食材
葉酸は名前に「葉」とつく通り、野菜に豊富です!他にも果物やレバーにも豊富に含まれています。
野菜類:菜の花、枝豆、ほうれん草、モロヘイヤ、春菊、アスパラガス
果物類:いちご、マンゴー
豆類:きなこ、納豆、ひよこ豆
海藻類:焼海苔
肉類:レバー
葉酸の必要摂取量
では一日にどれくらい葉酸を取ればよいのでしょうか。
厚生労働省の日本人食事摂取基準2020年版では1日あたりの葉酸の推奨量が記載されています。
※推奨量:ほとんどの人が必要量を満たすと推定される量
これによると、妊活中や妊娠初期は食事から240μgに加え、食事以外のサプリメントなどから400μg取ることを推奨されています。また、妊娠中期・後期では非妊娠時の推奨量に比べ240μg、授乳期なら100μgの付加されています。
12歳〜 | 妊活中 妊娠の可能性がある | 妊娠初期 | 妊娠中期・後期 | 授乳期 | |
食事性葉酸 | 240μg | 240μg | 240μg | 480μg | 340μg |
サプリメントなどから取れる葉酸 | ー | 400μg | 400μg | ー | ー |
葉酸サプリは必要!?
結論、妊活中や妊娠初期の方は葉酸サプリを使うことをおすすめします!
厚生労働省は日本人の食事摂取基準2020でも、妊活中や妊娠初期時に通常の食事からとる葉酸に加え、400μgをサプリメントなどから取るよう推奨しています。
なぜなら食事から取れる葉酸は調理の過程で損失しやすく、体内に入ったときに吸収されるのは50%ほど。その点サプリメントの葉酸は吸収率が高く、効率的に葉酸を摂取できるからです。
葉酸は以下の2種類のものがあります。
- ポリグルタミン酸型(食事から取れる葉酸)
- モノグルタミン酸型(サプリメントなどから取れる葉酸)
食品に含まれているポリグルタミン酸型は体内で色々な過程を経て、モノグルタミン酸型となり、小腸で吸収されます。最初からモノグルタミン酸型のサプリメントはより吸収されやすいと言うわけです。
葉酸サプリメントによって子供の喘息リスクが上がる!?過剰摂取による弊害も
海外では葉酸サプリを摂取していた妊婦の子供が、食事のみから葉酸を摂取していた妊婦の子供に比べ、喘息になるリスクが上がった、という研究が報告されているようです。
そもそも食事から取れる葉酸はたくさん摂取したからといって弊害はありませんが
サプリメントなどから摂取する葉酸は過剰に摂取すると、ビタミンB12欠乏症による貧血の発見を遅らせる可能性があります。
これを聞くと葉酸サプリメントってとらないほうがいいんじゃ、、、
と思ってしまいますよね。
でも考えてみてください。妊娠初期のつわりでしんどい時期を。
食の好みの変化や食事が食べられなくなる人だっていますよね

正直食べられるものを探すだけで精一杯だった…
そんな時期に食事から十分な葉酸がとれるでしょうか。
- つわりで十分に食事から栄養が取れなくなる可能性
- 神経管閉鎖障害になるリスク
これらを考慮すると、私は妊活中・そして妊娠初期はサプリメントを使うことをおすすめします!
※あくまでも個人の考えです
ただし先程も記述しましたが、過剰摂取は良くないので、摂取量は守りましょう。
過剰摂取の基準
サプリメントなどからの葉酸の摂取量は1日900〜1000μgまで。(日本人の食事摂取基準2020年版参照)
それ以上は過剰摂取となります。
サプリメントを選ぶ際は含有量をチェックして購入しましょう!特に海外製のものは含有量が多いものもありますので購入する際はご注意を。
妊娠中期以降は状況に合わせて葉酸サプリの活用を
妊娠中期以降も葉酸サプリを摂取したほうがいいの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
大抵の葉酸サプリメントの商品サイトでは妊娠期全般にサプリメントからの摂取を勧めていますし、病院からもそう言われた人もいるんじゃないでしょうか。それは初期だけでなく、葉酸が妊娠期全般にわたって必要な栄養素だから。
今回調べてみると過剰摂取(一日1000μg以上)でなければ喘息などのリスクを過度に心配する必要はない!というお医者さんの意見を発見→参考サイト
日本では摂取上限値が一日900〜1000μgと定められているため、日本製のサプリメントものは用法容量を正しく守れば心配なさそうですね。
私は現在妊娠後期ですが、今までずっとサプリメント(一日400μg)と摂取していますし、前回の妊娠時もそうでした。息子は現在2歳ですが、今のところ喘息の症状はありません。
過剰に摂取することがなければ過度な心配はいらないんじゃないかなぁと思いますが、
喘息のリスクが心配な方、食事から十分に葉酸が取れる状況にある方はサプリメントに頼らなくてもいいんではないでしょうか。

妊娠中期以降はご自身の状況、食生活などを考慮して、サプリを活用するか決めると良いですね!
まとめ
妊活〜授乳期に大事な葉酸。必要量が増えるこの時期は食事に加え、サプリメントなどを賢く活用して不足しないよう心がけて。
- 葉酸は妊活中〜授乳期にかけて、特に大切な栄養素
- 神経管が作られる妊娠初期や妊活中は、食事に加え、葉酸サプリメントで葉酸を取ることがおすすめ
- 妊娠中期以降は各々の状況によって葉酸サプリの活用を!
- 葉酸サプリメントの過剰摂取は危険。摂取量を正しく守って活用しよう!
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